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テニスラケット

最近のコラム

 

グリップで印象は変わる 2012/01/02

同じ4本のラケットの内の1本が、トップが妙に重い感じで使い難くかった。トップの重さを測定すると、その1本が6gほど他より重い。その影響か・・と思っていたがふとグリップを持ち比べると、その1本がやや細い感じ。

 

オーバーグリップを外してみると、その1本の元グリがウレタングリップで、古くなったせいか肉痩せしていた様子。レザーグリップに巻き変えオーバーグリップを巻くと、他の3本と同じ印象。使っても他と違和感がない・・6g差もまったく気にならなくなった。微妙な太さの違いのはずだが、振ると印象は変わることもあるな・・と。

 

 

ラケットの進化は? 2011/09/01

Wilson staff MID85) 16*18 17mm 100%Graphite 現状で366g。 本家がpro staffなら、これは分家の位置付けかと。

フレックスは本家より遥かに柔らかい。

 

多分、20年前ほどのラケットで格安。張りは、初回の為にやや適当・・固めのナイロンでテンション51 lbs。

ストロークで少し使っただけだがまったく問題なし。メインの200Gよりむしろ打ち易いかも。適当が当った。

 

1本しか無いので慣れても困るが、フレームは進化しているのか疑問。

 

 

 

 

 

 

 

パッド(当て革) 2011/07/26

今でも時折このようなラケットを見る。ストリングの保護と思われているがそれは間違い。

 

このパッドはウッドラケット時代の遺物でそもそも目的は、ウッドラケットの凹み防止。

ウッドラケットのストリングが通る孔は、木の繊維と交差するよう千鳥に配置されるが、この部分は構造上それが不可の為にフレームを保護する目的で入れたもの。

 

当然、今のグラファイトラケットにはまったく必要が無いのだが、相変わらず一部のショップで行われているよう。

 

 

 

 

 

 

 

スイングウエイト(SW)の簡易測定 2011/07/25

既存のSW値との整合性は無いが、単に2本のラケットを比較するだけなら左図の方法で十分。

 

左のトップ部の重さは軽くて125g、重くて150gほど。台所のキッチンスケールで問題なく計れる。

 

重いラケットほど重くなる傾向はあるが、2本を測定し重さを比べれば既存のSW値と同等の評価が可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アシックス(30年位前) マグレガー・バーゲリン ロング・ストリングス

名前の長さは世界一  エンドキャップ部のネジでテンション調整できる「ストリンガーの敵」と呼ぶに相応しいラケット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(あんまり広まらなくて良かった・・)

 

 

その前に

 

ラケットを替える?それともストリンガーを替える?

ラケットへの不満は、そのほとんどが「ストリングもしくは張り」が本人の打ち方に合わない状態です。ストリングの性格が合わないのか張り方が変なのか、もしかすると両方が悪いのかも知れません。重さとグリップサイズの不具合を除き、その他の問題は全てストリンガーが解決できるはずです。

 

人には相当広い順応性があり、多少の違いは打ち方を微調整(多分無意識に)し使いこなすのが普通ですが、その順応性の範囲を超えた場合に「使いにくい」となります。

 

打ち方とストリングには相性がありますので、買い換える前に信頼できるストリンガーに相談した方が良いかも・・。ラケットメーカーから叱られるかも知れませんが、ここ7〜8年ラケットの変化は微細なものでネタ切れに近い状態です。以前は気に入らなかったラケットも、ストリンガーを替えると生き返る可能性があります。

それでも買いたい人は下記をご参考にしてください。

 

 

 

テニスラケットの概要                      毎年次々と新しいラケットが出ますね〜

 

新と古

お客さまの使用しているラケットを拝見すると、新旧さまざまなモデルが使われていることがわかります。最新モデルを使っているその側に、20年前のモデルで打っている方も現実に存在します。古いモデルの方は当然ながらご年配で、軽く60歳は超えていそうな方が390gほどのラケットを違和感無く使っており、「ラケットってほんとに進化しているのか?」と疑問をもたざるを得ません。

 

軽く硬くする理由は、軽いと振り易い、硬いと良く飛ぶ、つまりラケットを振ったことがない初心者でも楽に打つことが出来るようにするためです。(その方がラケットが売れる)

 

最近のラケットの傾向は「軽く」「硬い」つまり右図B〜C側です。昔の「重く」「柔かい」A〜Bとは対照的な味付けになっています。最近は重く、柔らかいフレームを好む方に選択肢はほとんど無い状況。昔のラケットに戻るのも一手かも知れません。(私も今はA側)

 

最近カーボンナノチューブ等の高強度の新素材を使用したラケットが発売されています。形状的には薄ラケなのですがフレックスは硬く、従来の感覚で柔らかさを求めてこの薄ラケを購入すると失敗するかも。

 

 

 

 

 

 

替える理由(ラケットの寿命)

「飽きた」「気分転換」「上手くなりそう」「周囲につられて」等、買い替えには色々な理由がありますが、まれに、ラケットの「腰が無くなった」、「腰がヘたった」というご意見があります。でも、そのような事がほんとに自覚できるのか疑問です。一定期間(多分数年)ラケットを使い続け、最初の状態を記憶に留めながら、現在の状態と比較するわけですから人間業とは思えません。ストリングとストリンガーの変化の方がよほど大きいはずなのですが・・

 

コーチに聞くと

生徒さんが2〜3年前に買ったラケットを持ってコーチに相談すると、おそらく答えは「古いから替えた方が・、腰が無くなっているから・」と言うはずです。その理由は、コーチの多くはラケットメーカーと契約している場合が多い為です。つまりコーチはラケットメーカーの営業マンとも言えます。当然、次に出る言葉は「替えるならこれがお薦めです」となります。

 

腰が無くなった?

ラケットの「腰が無くなった」とはどういうことなのでしょうか。今のラケットは鉄の数倍強い炭素繊維(カーボングラファイト)を樹脂で固めて成型しています。新品の状態と比べ何か変わったとするなら、炭素繊維か樹脂もしくは両方がなんらかの変化をしたことになります。樹脂にクラックでも入ったのか 炭素繊維が部分的に切断でもしたのか。腰が無くなったという言葉だけが先行し、その中身に言及した解説は記憶にありません。

そもそも「腰がなくなった」とは「飛びが悪くなった」ことを意味しますが、飛びが悪いなら飛びの良いストリング(マルチフィラメント系もしくはポリウレタン系)を使い、テンションを調整すれば飛びの悪さは解消できます。

 

ラケットの寿命は、事故さえ無ければ使っているご本人より長いはず。自分の子供はもとより孫の代まで使えます。私のラケットは古い分で25年前のもの、でも問題なく使用できます。ラケット購入の理由は「飽きた」とか「気分転換」で十分なのです。

 

多くの方はラケットに手を加えることはしませんが、自分の好みに合わせて改良することもご検討してみてはいかがでしょうか。バランスは調整用の重りが売られていますし、グリップの形状を修正することも意外に簡単に出来ますし、改良を専門にするショップもあります。自分に合うものを探すより、自分に合うように変える方が早道かもしれません。

 

ショップに入ると

新しいラケットがズラリ・・「もしかすると、このラケットなら今より上手く打てるかも・・」とつい買ってしまう方、世の中、そう甘くはありません。ラケットはあくまでもただの道具。使うのは人ですから、人(打ち方)が変わらなければ上手くなりません。でも最近のラケットはデザインもカラフルで、衝動的買いしたくなる気持ちもわかります。

 

最近のラケットは、販売の対象(初心者とか上級者とか)が明確に決まっているラケットも多い。それは上達するにつれラケットを替える必要があるとも言えます。ご自分の現状に合ったラケット選びが大切です。この所、ローラーとかチップも影をひそめつつあり、ほんとにネタ切れの状態。穴明ければ良いものでもないし、性能的には各社共頑張っているとは思うが、外観上に現れる変化は色(デザイン)程度です。

 

試打ラケット

ラケットを買うときには試打をしないと不安に・・。でも、「試打して気に入ったからこのラケットが良い」とか、「感触が良くないからこのラケットは合わない」という結論は本来おかしい。何故ならラケットで打った感触は、張ってあるストリングとテンションでほぼ決まる。試打することでラケットそのものの評価は困難になるはず。

 

本来は、ラケットのスペックと振った(素振り)感触で決めるしかない。試打をしてしまったことで、一番気に入ったラケットを諦めざるを得なくなった人も多いのでは?と。私は重さとデザインで決めます。

試打ラケットのストリングが、借りる本人に合う可能性は大変少ないはずです。

 

女性は

ラケットを買うときは、どれにしようかと大変悩みます。ショップには、各メーカー合わせれば40や50種はありそう。でも、その中から女性向けに絞り、重さ面の大きさを今までのラケットに近いものを選べば、ほとんど同じ感触で使うことが出来ます。メーカー毎の差は微小と思ってよいはず。

ラケットメーカーは必ず売れ筋の傾向を調べて作りますので、各社共似た性格に向くのは当然。更に、構造、材質も似たようなものになりますので、異質なラケットは生じにくい状況です。もし違った感触になった場合は、ストリングとテンションを疑った方が良いと感じます。

 

ボールが飛ぶ原理

原則として、ボールが飛ぶ距離はストリングのタワミ量で決まる。たわみが多ければ飛ぶ距離が長くなり、たわみが少なければ逆に飛ぶ距離が短くなる。ストリング数が少ない、ストリングが長い、テンションが緩いとたわみ量が増す方向にあり、ボールの飛ぶ距離が長くなる。

 

欠陥ラケット情報

2008.04 最近のラケットではクレームについてはあまり聞かなくなりました。

2006.06 エンドキャップにフタのあるタイプは注意してください。フタとエンドキャップにガタツキがあり、打球時にビビリ音が発生する場合がある。対策は一度フタを外し、ティッシュなどの柔らかい紙を挟みフタをする。

 

 

詳細は、以下をご参考に

 

 

ラケットの重要なスペック

対象

フレーム重さ(g)

面の大きさ(SQ.in)

縦糸数

初級もしくは非力な方

270〜290

105〜110

16

中級者

290〜310

95〜105

16

上級もしくは筋力ありの方

300〜330

90〜100

16もしくは18

 

 

見た目

なんと言ってもまず見た目です。外観で満足するラケットを数本候補として選びましょう。雑誌などによく「薄ラケは難しい」という記事が載っていますが、気にすることはありません。人には「慣れ」という素晴らしい才能があります。

予め重さ面の大きさを決めておくと良いです。最初からデザインだけで一機種に決めてしまうと、中には350g程の重いラケットもありますので大変危険です。

基本的にラケットの販売対象は万人向けです。メーカーとしては平均的万人向けに何万、何十万本と売らなくては商売にならない訳ですから、一個人の好みに100%満足するものは無いと考えてよいでしょう。形は気に入ったがグリップ形状がやや不満とか、デザインが今一とか、もう少し面の大きいほうがとか・・。

何年か待てば気に入ったラケットが出る可能性も無いわけではありませんが、歳をとれば筋力も衰え打ち方も変わりますので、好みも変わります。終わりのない旅かも・・

 

価格帯

定価1万円から4万円近いものもあります。昔から「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安物は何処まで行っても安物で、結果として後悔する可能性が高く、ストリンガーがあがいてもどうにもならない場合が多いです。価格は2万8千円(定価)以上が良いと感じます。

1〜2万円のラケットを張ることがありますが、フレームが非常に柔かいと感じます。変形量が大きく、形を保つことが難しい。2〜3度の張替えで、明らかに形が違うことがあります。

現在の量販店はラケットを定価で売ることはありません。新製品であっても2〜3割引きは普通です。

 

ラケットの傾向 070906

最近、店頭から厚ラケ、デカラケが減っている。代わりに増えてきたのは中厚の100〜106SQ,in、285gほど。そもそも厚ラケ、デカラケの目的はボールの飛びを良くするためだが、最近のフレームは素材が進化し、薄くても良く飛ぶように出来ている。以前の厚ラケ、デカラケの仕様はもう必要がないのかも。更に、女性の間でも大きい、厚いラケットは好まないご意見も最近は多く、ラケットらしいラケットの売れ行きが良いよう。

 

 

グリップサイズ(重要)

以前は分数(4-1/4等)、今は番号(1.2.3)と表記が変わりました。基本的にはインチを単位としてグリップの外周の長さを表しています(1インチは25.4mm)。例えば -1/8 をmmに換算するには、 1/8は0.125インチですから  4+0.125=4.125インチミリに直すには  4.125*25.4=104.77mm  となります。ウエストサイズを測るように、グリップの外周をメジャーで測定すれば解ります。

 

自分に合うかどうかの目安は、握った状態で薬指と手の平の間に人差し指1本の隙間があれば良いと言われています。細すぎる場合は打球時にズレ易く、太すぎる場合は手が疲れます。

好みで太め、細めを選ぶことは良いのですが、太過ぎると手や腕が疲れ、細過ぎると不安定になりますのでご注意ください。今はほとんどの方がオーバーグリップを巻くと思いますので、やや細めが良いかも。

 

 


 

 


インチ表示

4 1/8

(4 2/8)

4 3/8

(4 4/8)

4 5/8

 

4 1/4

 

4 1/2

 

外周(mm)の目安

104.8

108.0

111.1

114.3

117.5

番号表示

(測定値は多少ズレます)

 

新製品を購入する場合には必ず握って確認してください。同じサイズでもグリップ形状が変わり違和感を感じるラケットもあります。

最近は、ほとんどの方がグリップの上にテープ(すべり止め)を巻いて使用しています。通常グリップは、汗等で一番痛みやすい部分ですから、それを保護する為にも良い方法です。でも、グリップサイズがやや太くなりますので、その分細目を選択した方が良いでしょう。女性は1もしくは2、男性は2もしくは3が多いですね。

 

 

重 さ(重要)

230g程の軽いラケットが販売されています。確かに操作性は向上するため楽になった印象はありますが、本当にそれで良いのでしょうか。ゴルフはその状況に合わせてクラブを選択しますが、テニスはインプレー中の全てのショットを1本のラケットで行なわなくてはなりません。サーブ、ストローク、ボレー等あり、更に相手の返球のスピードも多様です。スイングスピードが要求されるショット、ラケットの重さが必要なショット等色々ありますので、それら全てをあるレベル以上に保てなければ試合には勝てず、用具のせいで不満足な結果になる可能性もあります。

 

K(運動エネルギー) = 1/2 m(質量) * v2(速度)

ラケットが軽くなると、更なるスイングスピードが必要になります。

 

当初、軽いラケット発売の目的は初心者、年配者の緩いボールの打ち合いに対して有効、つまり初心者向けに作られたものです。その理由は、初めての人でも打ち易いラケットがあれば、テニス人口も増えるとの思いからです。

その様なラケットは中上級者のショットに満足する可能性は低いと感じます。プロのラケットは350〜400gが多く、当然アマチュアも上達するにつれ重い方向へと移行するはずですから、軽いラケットを安易に選択するのは危険です。ボールの重さは変っていないのですから重いラケットを扱える方が有利です。

張り上がりで、男性310±10g、女性280±10gが目安ではないでしょうか。但し、軽いラケットを重くすることは出来ても、重いラケットを軽くすることは困難ですのでやや軽めの方が無難かも知れません。ストリングの重さは約15gです。

 

2007最近、女性向けのラケットがやや重く(250gほど)なってきました。やはり230gは軽過ぎだった反省かも。グリップ形状に工夫を凝らしたラケットも多くなっています。良い傾向かと。

 

 

糸 数(重要)

糸数とは縦糸と横糸の本数です。外観だけでは解りにくいのですが極めて重要な要素です。標準(多くのラケット)はメイン(縦糸)16本クロス(横糸)19本16-19)ですが、他に18-20、18-21、16-20、16-18、14-17、18-18等々があります。

 

同じテンションで張ったとしても、糸数が多いラケットは打感が硬く、少ないラケットは柔らかく感じます。糸数の多いラケットは、スイングスピードの速い上級者を対象に作られたものですので、初心者、初級者、特に女性は手をつけない方が無難です。18-21を非力な女性が適正テンションで張ろうものなら、手も足も出ないラケットになり、更にテニスエルボの危険性も増します。店頭に陳列しているラケットはストリングを張っていない状態ですので、必ず店員に確認して下さい。

 

過去に糸数が??なラケットもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面の大きさ(重要)

あまり大きすぎると飛ぶ傾向が強くなり、小さいと飛び難くなります。小さい面で問題になることはおそらくボレー。

ボレーはどうしても芯をはずすことが多くなりがちですので、面の大きい(スイートスポットが大きい)方が有利になると感じます。素材の進化により135in2ものラケットもありますが、初心者の場合105〜120in2、中上級者で95〜110 in2が無難と。

 

面サイズの略称

MS (ミッドサイズ)   :   95 SQ.in以下

MP (ミッドプラス)    :   95〜105

OS (オーバーサイズ)  :   105〜115

SOS (スーパーオーバーサイズ) : 116以上

 

 SQ.in : スクエアインチ(平方インチ)

 

 

バランス(重要)

ラケットのバランスとは、ラケットをやじろべえにした状態で、バランス中心位置からグリップエンドまでの長さをセンチで表します。イーブン(中立)320mm。数値が大きいほどトップヘビーの傾向(先端が重い)、小さいほどトップライトとなります。

この数値の目的は、ラケットが変わってもバランス値を合わせる事により、同じ様なスイング感が得られることにあります。複数のラケットを持つ場合には大事な要素。

 

 

 

重さの分布 071026

重さの異なるラケット4種の重量分布を測定しました。(ストリング無し)

 

その結果

トップに比べてエンドの重量差が大きいことが分ります。ラケットの重さの違いは“エンド部重さの違い”と言えます。

トップの差が少ない理由は、ボールの重さが決まっている為、極端に変えることも出来ないのです。

 

 

フレームのflex(フレックス)

flexとは、ラケットフレームの硬さを言います。ゴルフクラブの「しなりを利用したスピードアップ」とは異なり、インパクトにおける反り(ボールが当ったときのフレームのしなる度合い)を表します。当然、硬いフレームは反りが少なく、柔らかいフレームは反りが大きいことになります。フレックスの意味を下記します。

 

数年前までは「厚ラケは硬く、薄ラケは柔らかい」でOKでしたが、最近は素材と構造の進化により、薄くても硬いフレームが出回っており、外観の厚い薄いで飛びを表現できません。したがって厚、薄の表現を硬、柔に変更します。

 

フレームの硬さの程度はボールの飛びに深く関係します。

・硬ラケ(旧厚ラケ)はボールが良く飛びます。理由はインパクト時のフレームのしなりが少ないため、飛んできたボールのエネルギーのほとんどをストリングのたわみとして保存し反発に利用するから良く飛ぶのです。打球感は硬く、軽くなります。非力な女性、初心者でも簡単にボールが飛ばせるように作られています。それは欠点として打感の硬さにつながる為、面を大きくしたり適正テンション値を下げたりして硬さを和らげる工夫をしています。

 

・柔ラケ(旧薄ラケ)は、ボールのエネルギーの一部をフレームの反りとして吸収し、残りがストリングのたわみとして反発に使うので飛びが少なくなります。ボールが飛び過ぎの傾向の方に向くラケットです。ボールがストリングから離れるまでは反りが戻ることはありません。打球感は柔らかく、重くなります。その為適正テンションは高め(昔は70〜80lbsなんてことも)になります。パワーの有り余る男性は薄く、女性は厚い傾向があるのはその理由からです。

 

『柔ラケは難しい』と言う人もおりますがそれほど気にすることはありません。女性であっても振り切るスイングの方には問題なく使用可能です。しかし現在発売されているラケットの中で柔ラケと思えるものは、上級者向けの面の小さいものばかりですので、女性にはちょっときついかも知れません。

2008.04 現在は昔ほどの柔ラケは発売されません。店頭にある薄いラケットも、測定すると硬い部類になるはずです。

 

 

ラケットの長さ

1インチロングとかあまり聞かなくなり最近のフレーム長は元に戻りました。当初、マイケルチャン選手が使い始め「サーブのスピードがアップした」から話題になりブームになりましたが、その当時の記事には、サーブではグリップをフルに使い、ストロークでは短めに持つとの記述があります。その様な操作が可能な人は長いラケットを使っても問題無いのですが、初心者は飛びつかない方が無難かも。

27.5in69.9cm)の0.5inロングで落ち着くか・・。標準は27in(68.6cm)で、ちなみに昔のウッドラケットも同じ長さです。ロングは今思えばメーカーの戦略に乗せられたかも・・

2010/09/03 0.5インチロング(通常+)も限定的な状況。

 

 

 

 

以前のコラム

 

ラケットのスイングウエイト(SW) 2011/03/09

いわゆる振ったときの重さを表す数値だが、ラケットのスペックとしての位置付けは低い。ラケット先端の重さを表す数値で、初心者向けほど軽く、上級者向けほど重い設定となっているが、当方測定結果でもその差は25g程しかない。フレーム重量では80〜90g程も差があるので、SW値を強調することは重箱の隅をつつくだけの無意味な話。

 

どちらでも57gのボールを打つことには支障が無いように作られているので、購入する人が気にする必要が無い。ラケットメーカーのカタログでもSW値を明記したものは見たことが無く、測定する必要が無いからショップに測定器もほとんど無い状況。

仮に自分のラケットを測定したとしても、他に比較する対象が無い為、だから何・・・ 的結果になることは目に見えている。

 

ラケットフレームのスペックとして面サイズ、糸数、フレックス等があるが、ラケットの指向(対象)は「重さ」だけで十分判断できる。最近のラケットは品質も安定し、数本使ったことがある人であれば現状のスペック(SWなし)だけで選択にまったく支障はない。不安なら加えてバランスを測定すれば良い。

なによりSWは、複数を所持する場合に差を少なくする目的のもので、ラケット1本を使用するだけならまったく不要。

 

初心者ほどスペック依存の傾向が強いのは止むを得ないが、意味を理解して使い分けたいもの。

 

 

ラケットの寿命 2011/01/21

このテーマほど両極端な意見が多いのも珍しい。寿命有り派は“数年で交換”という意見も。理由はへたる、腰が抜ける、中折れ等々。寿命無し派は当然、私も含め古いラケット問題なく使用している人。ラケットメーカーとして寿命に言及した説明書きはほとんど無い。使用頻度等の個人差があることなので、もし寿命が存在したとしても数値での表現は困難。

 

十数年の張替営業の中での経験でいうと、ラケットを破損する状況は二つ。

@落とす、当てる等以外のボールを打っているだけでラケットを折った人も存在する。頻度が高い人に多いのは確かだが個人差があり、頻度が高いから折れるとも断言は出来ない。折る人は折る、折らない人は折らないと人で決まる。打ち方を拝見するとグリップを強く握っている印象だが、詳細は確認しようが無い。

 

A古いラケットも張り替えした経験から言うと、「これはもうそろそろ危ない・・」と感じるラケットもある。外観上で塗装が浮き、フレームの部分的な変形が確認できる場合もある。一時期の軽い厚ラケに多く、元々フレームが持つ潜在的問題と感じる。

 

寿命も振動が原因のような風潮があるが、いわゆる24時間稼動設備の金属疲労(振動負荷)と、疲労破壊と言われる応力破壊(曲げ試験的)な二つの要素がありそうで、ラケットには後者の方が当てはまる様な気もする。

振動を否定する理由は、ラケットが振動している時間(1打1秒として)を1年分算出するとすぐに判る。例えば2時間の練習で300打打ったとすると振動している時間は300秒、分に直すと5分。毎日やっても1年で30時間。24時間稼動設備と比べると、振動している時間は比較にならないほど短い。

 

ラケットの寿命は、特異な使い方でない限り概ね外観で判断できる。割れる場合は必ず外表面から兆候が現れる為、外表面をよく観察することが大事。塗装のヒビ、割れ、浮き、フレームの変形が無さそうなら当分は問題ないはず。

試合が多い方はラケットの当てキズも多く、数年で見た目ボロボロになることも多い。それは買い換える立派な理由。

 

 

日米のラケットの価格 2010/09/08

アメリカのテニス雑誌を見ると、ラケット価格の平均は200$。300$などはめったに無い。何故日本は1万円も高いのだろうか。おかしなことに日本メーカーのラケットもアメリカで買う方が安い。輸送費が掛かるはずなのになんで?と。当然、スペックが異なる為、即買うとはいかないが釈然としない。

 

 

ラケットの傾向 その3 100224

100インチ、300g、16*19のラケットが多くなってきた。アマチュア女性も使う方が増え、110インチ以上の軽量ラケットは大変少ない。ポリウレタン等の飛ぶストリングが増えてきた為、面が小さくなっても支障がないともいえる。思いおこせば昔のウッドは70インチ程で、それと比較すればまだ遥かに大きい。

 

只、買うにも似たスペックのラケットばかりで、何を基準に買えばよいのか大変迷うことになる。デモ(試打ラケット)を使って決める というご意見もあるが、以前も書いた通りストリング、テンションが本人に合わない為、第1希望が使い難い危険性も当然ある。デモを使ったら打ち難かったので諦めた・・は、ほんとにバカらしい。

今ならデザインで決めてまったく問題ない。使い易いか否かはストリングとテンションで決まるが、デモに拘りそれが判らない方が実に多いのは困ったこと。

 

メーカーの宣伝文句には“スピン”の文字が多くなり、“パワーとコントロールを極めた”とか良い事尽くめ。夢のような宣伝文句はスルー(期待するだけ無駄)して、気に入ったラケットを買えばよいです。重さを間違う方はいないと思うが、糸数のチェックは忘れずに(縦16)

 

 

中古ラケット090309

お客様用及び自分用のラケットをインターネットのオークションサイトで購入しています。(多分50本ほど)選択は写真での判断になりますが意外に傷も少なく、驚いたことに新品同様のラケットに当ることも少なくないのです。(気分的にはラッキーの一言) 

 

新品で買えば3万近くするラケットが平均5〜8千円前後で買えるのは嬉しいこと。

しかし中には、ラケットの状態はそこそこなのにガードテープが新しい?剥がしてみたら割れが・・そんな輩もおりましたが、総じて良い人が多い。「振込みしたけど送ってこない」などはありませんでした。

 

 

スピンが打ち易いラケット080116

「このラケットはスピンが打ち易いと聞いたので買った」 と何人かのお客様。でも残念ながらその様なラケットはありません。原則として球種は打ち方で決まります。打ち方が変わらないと球種も変わりません。スピンの打ち方が出来るなら、どんなラケットでもスピンは打てます。もし「このラケットは○○が打ち易いよ」などと話す人がいたら、張ったストリングがたまたまその人に合ったということと理解した方が良いです。

 

「このラケットはエルボになる」とか「このラケットは良くない」とかも聞きますが、必ずストリングを張りますのでラケット本体の評価は出来ないはず。このストリングは良くないとかあのストリンガーは悪いという話なら解りますが、不具合をラケットのせいしてしまうことが多いのではと想像します。スポーツの世界は根拠の無い話が生まれ易いですからご注意ください。

 

 

ロングセラー090101

モデルチェンジの早い現在において、未だに十数年前のモデルがカタログに存在する。ウイルソン プロスタッフ6.0、プリンス グラファイト、ヘッド プレステージクラシックの3種。全て重いラケットでその「メーカーの顔」的ラケット。中身は微妙に進化していると思うが、最新のラケットに無い良さがあり根強いファンも多い。私も最近グラファイトの中古を数本入手。

女性向きとしては未だにそのようなラケットの存在は聞かないが、そろそろ定着するラケットが現われても良いような気もする。

 

 

ウエイト(ラケットに貼る) 080718

ラケットに貼り付けてバランスを調整するウエイトが売られています。概ね1個3gを4個でセットに。意外な問題点もあり、貼る場所を間違えると、面ブレが増える、スイートエリアが小さくなる等の悩みをお持ちの方もおられます。

 

貼る個数は2個(6g)が一般的。4個となると計12gになりますので、そもそもラケットの選択を間違えている可能性があります。

貼る場所としてフェイス上部、スロートの内側、グリップの下等さまざまですが、上記の問題点をかかえる方は、左写真の1の1箇所に貼っている方がほとんど。

対策は1のウエイトを取り去り、2もしくは3に貼り直すと上記の問題点は解消する可能性が高くなりますので、一度お試しください。理由は・・経験則です。私のお勧めは3。

 

 

ラケットの傾向 その2 080701

各メーカーのラケットの仕様が絞られてきた感がある。別な言い方をすると、よく似てるなーと。サイズはMPが中心で面形状もたまご形が多く、性能的にもかなり近いはず。見て判る違いはyyの角型形状、pの穴明きくらい。他は脱色して遠めから見ると、多分見分けがつかない。しかしそれは、ラケットとしての理想的な形状に収束してきたのかもと感じる。注意すべきは重さ、糸数、フレックスの見た目では判らない要素の違い。

他のスポーツ用具に比べ過去の硬式テニスのラケットは、メーカーの冗談のようなモデル(非対称、ひょうたん型とか)も多かったがもうそんな余裕はないはずで、個性的なラケットを求める方にはちょっとさみしい状況かも。

 

 

振動とテニスエルボ その2 080112

振動が及ぼす人体への影響について、興味深い資料が見つかりましたので以下にご紹介します。

テレビゲームで「振動病」に、英国で報告2002年2月4日 日経 

『バイブレーション(振動)機能付きコントローラーでテレビゲームを楽しんでいた15歳の少年が、チェーンソーや削岩機を使う労働者の職業病である「振動病」にかかったことがわかった。英国王立Liverpool小児病院のA. G. Cleary氏らが、英国医師会の学術誌であるBritish Medical Journal(BMJ)誌2月2日号に報告した。ゲームの世界を“体感”できるバイブレーション機能は人気が高いが、長時間の使用は健康を損ねる恐れがあるようだ。

 

振動病(振動障害、白ろう病)はじん肺、難聴と並ぶ三大職業病の一つ。工作機械など激しい振動を伴う道具を長時間使うことで、手や腕の自律神経に障害が生じ、手のふるえが止まらなくなったり、血行が悪くなって指先が蒼白になったりする。

 

少年の症状は手が震え、指先が白くなるという振動病に典型的なもの。小児には極めてまれな病気であるため、原因を調べてみると、バイブレーション機能付きコントローラーが浮かび上がった。車がルート外に飛び出した時にコントローラーが激しく震えるゲームに、1日7時間も夢中になっていたという。 Cleary氏らの調べではテレビゲームのコントローラーで親指や手首、手のひらを痛めたケースは報告されているが、振動病にかかったケースは初めて。』

 

一般的に振動が及ぼす人体への障害は、振動機器との接点(扱う指、手)で表れる。機器と接する指、手が一番影響を受けることは上記報告でも明白。ところが多くのテニス雑誌は何十年に渡り、振動が指、手、前腕を素通りして肘に障害(テニスエルボ)が出ると説明している。 実に不可解な説明であることは言うまでもない。

 

テニスに於ける振動は“悪者そのもの”の扱いだが、世の中には振動を利用した健康器具もある。電気あんま器、マッサージチェア等、振動で筋肉をほぐし、血行を良くする。簡易なあんま器は手で扱うが、それで肘に障害が発生したなどとは聞いた事がない。

上記の事例及び一般常識からしても「ラケットの振動とテニスエルボは関連性が無い」と考える方が自然。

「振動がテニスエルボの原因」とする記事の寄稿者はコーチかストリンガーが多いが、“振動”を悪者にすれば全て収まるような安易な言動と言えないだろうか。記事を投稿する人間、それを掲載する編集者には、テニス界の言い伝えを安易に反復するだけでなく、多少なりとも検証する対応を期待したい。

 

 

ラケット各部の名称071121

消耗品の名称071121

バンパー・グロメット一式を総称してグロメットと呼びます。樹脂(プラスチック製)で出来ています。バンパーはトップを保護するための幅の広いもの。グロメットは、ストリングの保護の為に使われます。

 

グロメット一式は、そのラケットが廃盤になった後も多分5年程度はメーカーが在庫していますので、ショップに依頼すれば取り寄せることが可能です(3〜4日)。価格は1200〜1500円/式ほど。バボラは割高で2500円くらいになるかも。

注文時は、ラケット名称と面の大きさを伝えてください。(同じ名称で面の大きさが異なるラケットもあるため)ラケットを持参すれば確実です。

 

練習用と試合用071121

ネットなどの書き込みで「練習は小さい面のラケットを使い、試合では楽な大きい面のラケットを使う」とか、「難しいラケットを使った方がボールを良く見る」などのご意見があるが、理に叶った方法とは思えない。少なくとも練習は、試合を想定したもののはずで、当然使う道具も試合と同じでなければ練習の意味が無い。練習で出来ていたショットが、ラケットが変ることにより出来なくなることも当然あり得る。

 

飾り糸071005

昔のラケットには必ず飾り糸が付いていました。方向性を持たせて巻いた糸が飾り糸です。

断面

 

公式にはコインを使ってトスを行いますが、それ以外はラケットの飾り糸で行っており、ラフ、スムースの語源です。マークの入った樹脂製のエンドキャップが付くようになると、飾り糸も姿を消すことに。

 

それでは現在のラケットは向きを決める必要はないのでしょうか?

気にする人はエンドキャップで合わせています。でもウッドラケットと比べれば格段に精度が向上(反りが少ない)していますので、決めなくても問題はないでしょう。

 

グリップは8角形071003

メーカー毎に縦長だったり四角っぽかったりはありますが、全て8角形になっています。都度目で確認しなくても、握れば手の感触で面の向きを自覚することが出来るようにするためです。インプレー中でもグリップチェンジをし易いようになっています。

 

メーカー保障と損害保険070925

新品ラケットにはメーカーの1年保障が付きます。 通常の使用(落とした、当てた以外)で問題が発生した場合は、販売店で(メーカーに送り使用方法に問題ないと判断されれば)新品と交換してくれます。

潜在的な欠陥は通常の使用で割れることも多い為、保障期間が過ぎていても新品と交換してくれる場合もあります。特に思い当たるふしが無ければ、とりあえず販売店に持ち込んだほうが良いかも。特に軽いラケットは、予想もつかない場所で割れることも多いです。

もし落とした、当てたで割れた場合はテニス保険(損害保険)が強い味方。かなりの範囲を補償してくれます。最近、ラケット保障を廃止の話も聞きますが、テニスプレーヤーにとっては困った問題

 

ラケットの管理

暑い日は、車中にラケットを1時間でも放置すると確実に緩みますので、十分ご注意ください。ナイロンストリングの最大の敵は温度(30℃以上)です。ナチュラルとは異なり、湿度(水分)の影響はほとんどありません。車で移動する際コンビニならそのままでもOKですが、ファミレスなら一緒に中に持ち込んで下さい。極力涼しい場所に保管することが良いです。

 

ピュアドラショック?

当然ながら今年も新モデルが店頭に。各社ともフェイス100SQ,in、ウエイト290gの仕様のラケットがある。紛れも無くバボラ ピュアドライブの仕様。ピュアドラ新モデルがイマイチの中、そのユーザーを狙った各社の目論見が見え隠れする。どちらかと言えば男性向けだが、元気の良い女性ならOKで、その意味で数が期待できる仕様なのかも。本家の中にも同じ仕様のアエロプロドライブがあるが、こちらの方が売れ行き好調の様子。デザインもスッキリとし使うナダルも元気。

 

迷信〈ストローク主体なら面の小さい方が良い〉

初級者のうちはOSを使わせ、ストロークが打てるようになったらMPを薦める場合があるが、その根拠は不明確。プロのラケットを観察すると、男性はMSが多く、女性もMPが多いと思うが、あくまでプロの話であって、アマチュアの女性に当てはめるのは乱暴。ストローク主体といってもストロークだけで試合が済むことは無く、サーブはするしボレーもしなくてはならない場合もある。

 

そういえば・

最近男性で、女性向けのラケットを使っている方を見掛ける。比較的新しいOS(オーバーサイズ)のラケットで女性用の仕様。その理由は?と考えつつ、各ラケットメーカーのカタログを眺めてみると、各社似た様な傾向がある。ラージサイズのほとんどが女性向けの仕様になっており、男性向け(300g程度)のOSが見当たらない。男性向けのラージがあっても良い様な気もするが。

 

過去のラケットの経緯を思い出すと

過去に色々な特徴を持つラケットが発売された。長さを長く、面が特大、超軽く、ローラー、チップ、フレームを分割、最近は孔。差別化し生き残りに必死は当然と思うが・・過去の特徴が今もラケットに残っているかと言うと、ほとんど消滅したか、消滅しかかった状態。発売した当時は、それぞれ立派な理由があったはず・・。つられて買った人も多かったのでは? 

当時の理由が正しいならば継続して残るはずが、そうではない。結局、売るためのセールストークであったことは明白。とすると、今店頭に並んでいるちょっと変わったラケットも数年後には消滅の危機が・・。

 

ネタ切れ近し?

最近、材質もしくは孔を売りにするラケットが増えてきた。材質ではリキッドメタル ゴムメタル。孔ではフレックスポイント、O3。以前からグリップ内にチップを仕込んだり、ローラー付けたり工夫はあったが、実際、その売りが打感にどの程度効果が出ているのか知る術は無い。チップが正常に動いているのか?もしかすると壊れていないか?疑問ではあったが、正常に機能していると神に祈るしかない。

材質とか形状についても同様で、それまでのラケットと比べてどんな違いがあるのか?重さとかフレックスは測定すれば解るが、カタログを見ると良いことばかり。ほんまかいな?と。

スイートスポットについても疑問がある。各社とも新製品は、従来品に比べ30%、50%拡大したなどとカタログにあるが、もう何年もそのパターン。毎年拡大しているなら、とっくにフェイス面より大きくなっているはず。でも、フレームの外ではやっぱり空振りするよな〜?

 

振動とテニスエルボ

過去、振動抑制をテーマとした色々なラケットが発売されてきました。糸を長くしたり、チップを内臓したり、フレームを分割したりと材質、構造に工夫を凝らしたラケットは、今現在も売れ行き好調です。小さなゴムで出来た振動止めも同じ効果を狙ったものです。

何故それほどまでに振動抑制にこだわるのかというと、ストリングから発生するこの振動はテニスエルボの原因と言われているからです。しかし振動がどのような理屈で肘に悪影響を与えるのかは解りません。振動が手のひらから骨を伝わり肘にくる?と雑誌で読んだ気もしますが、肘より先に指の関節、手首の関節等あり、振動がそれらに障害を与えず通過し、肘で障害が表れると言う理屈は理解に苦しみます。ただハイテンションになると不快な打球音になることは確かです。

この様なラケットは、テニスエルボにならないもしくはテニスエルボが治るものではありません。あくまで負荷の軽減程度の効果と感じます。テニスというスポーツは非常にバランスの悪いスポーツで、利き腕だけに高い負荷がかかりそのため肩、肘、手首を痛める可能性が高いのです。更にストレッチの不足が追い討ちを掛けている状況です。

 

テニスエルボは腕の筋肉の使い過ぎが主な原因です。予防・改善策としては、ウオームアップとクールダウンのストレッチを丹念に行うことが最善の方法です。(プロはストレッチに1時間ほどかけるとも聞きます)ストレッチを十分に行えばエルボになる可能性は極めて低くなります。

 

振動止めについて

「振動止め」を最下部のクロスストリング(横糸)より上(中央寄り)に付けている方を見かけますが、これはルール違反となります。試合で相手から指摘されることは少ないと思いますが、その可能性がない訳ではありません。嫌な思いをする前に直してください。

 

ラケットのルール

テニスルールではラケットのサイズには決まりがあります。フレーム全長73.66cm以下、全幅31.75cm以下。縦糸長さ39.38cm以下、横糸長さ29.21cm以下。希に規格外品が販売される場合もありますので、試合を対象とされる方は注意が必要です。その他震動止めの位置、網目の状態等の決まりがあります。

 

正しい偽物か、如何わしい本物か。

バボラ エアロプロドライブの偽物に関し、あるショップのHPで取り上げられ巷を騒がせた。ところが当のメーカーHPは平静そのもの。偽物、コピー品に注意とかの文字は無い。何故だろうか。本来偽物が出回って一番困るのは当のメーカーのはず。一番先に声を上げるのが普通と思うのだが、実に不思議。騒ぐほどの問題ではない のか たかが知れている のか。

実際、ラケットの偽物を作るのは容易か?と考えると、詳しくは解らないがまず金型と成型機が必要。結構大型の設備のはずで、小さい町工場で出来るような代物ではないはず。金型だけでも1千万円を越すのでは?(以前、タバコサイズ程の製品の金型が2〜300万円と聞いた記憶がある)

ラケット用の金型を作るにも大変高度な技術が必要で、作れるメーカーは多くない。偽物を作る為に金型メーカーに金型を発注すれば、直ぐにばれてしまう。そして原材料と相当な技術も・・ 単価1万5千円で千本売ったとしても売上1,500万。利益が出るはずが無く、確実に赤字ではないだろうか。時計とかバッグの偽物を作るのとは訳がちがう。

 

出元の可能性の高いのは、バボラ正規工場の工程不良品(ロットアウト)の流出。工程検査もしくは最終検査ではじかれた規格外品を持ち出すこと。これが一番可能性が高い。とするといわゆる偽物とは意味が異なる。実際、正規品と偽物と言われるものを見比べてみても、実に似ており外観で見分けるのはほとんど不可能。ラケットとしても充分に機能を果たし問題なくボールが打てる。そんなに精巧な偽物が作れるのなら、堂々と新メーカーとして発売した方がよほど良い。当たれば偽物よりはるかに数が出るし、当然利益も出る。

更に疑問点はシリアルナンバー。バボラのシリアルナンバーは、グリップレザー下のフレームに番号のシールを貼っている。偽物とされるものも同様だが、わざわざグリップレザーを剥がさなければわからない部分のシール貼りをするだろうか?私が偽物業者なら外から見えない部分の表示などしない。その点も正規工場、正規品の証拠のように思える。正規品だからこそ細部に至るまで本物の状態なのではないだろうか。

 

偽物・コピー品を承知で売買すると、売ったほうも買ったほうも法に触れる。このラケットに関し偽物と断言した方は、なにを根拠にした発言だったのかを説明すべき。少なくともあのHp上では偽物と決めつけるだけで根拠の説明は無かったように感じた。

 

 

プロが使っているからと言って、安易に飛びつかない方が無難です。プロのラケットほど信用できないものはありません。

中身はまったく別物の可能性があります。