PussMoth の部屋

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 アンダー100gシリーズ12号機はデハビランド プスモスです。実はアンダー200gでちょっと検討したのですが、翼の形状がちょっと変わっているため設計が進みませんでした。今回ネットで超小型機を発見し、それを参考に設計を進めました。
スペック
 翼幅     61cm
 全長     42cm
 飛行重量  97g 98.4g(機首に重り追加)

 モーター    CT1811 KV=2000
 バッテリー   250mAh 2セル
 プロペラ    GWS EP4025
 サーボ     EMAX ES9251
 操縦      エルロン、エレベータ、ラダー

完成記念
透明フィルムの窓ガラスがいい感じです。

完成記念2
  
 
飛行記録
2025年11月02日
 初飛行しました。天候は曇り、微風の絶好の条件でした。

 草の短いところを選んで滑走離陸を試みましたが、すんなりと離陸していきました。離陸は良かったのですが、頭上げと左ロール癖があり、トリムで合わせようとするけどなかなか合わせられません。風の影響かもしれませんが、バタバタの飛行です。また、パワーが余っていてスロットルは半分以下で飛行しています。
 後ろ重と舵角が大きいのが原因と思います。頭に1~2gの重りを追加してみようと思います。また舵角は7割くらいに下げたほうがいいですね。

 とりあえずビデオを取りましたのでご覧ください。
https://youtu.be/XInhqHDavFw
2025年11月27日
 ちょっと時間が空きましたが、調整飛行しました。天候晴れ、風は微風~無風の穏やかな天気です。

 機首に約1.5gの鉛を積んで、舵角は変更しないで行いました。離陸もすんなりきれいに浮いていきます。トリムはちょっとエレベータアップを入れました。非常に安定しています。重りの効果大きいです。初飛行ではエルロンがヌルヌルした感じでしたが今日はそんなことはありません。

 上空旋回を数回繰り返してループ位できるかと挑戦しましたが、パワー不足で途中で失速。もうちょっとパワーが欲しいと思いましたが、もしかしたらバッテリーの性能劣化かもしれません。というのはバッテリーが3年落ちの220mAhを使ってました。先日は新品の250mAhを使っています。

 着陸はちょっとした風で上下しますので緊張しますが、きれいに降ろすことができました。
 調整飛行は大成功でした。

製作記

レーザーカットしました。1.5mmが2枚、2mmが2枚、3mmが1枚、1.2mmベニヤが1枚です。タイガーモスに比べ部品が少ないです。

胴体側板から組み立てます。メインの側板に、バルサの目の方向を変えるために窓枠の部品を接着しました。

原寸図面の上で後ろのトラス構造を組み立てます。上下の長い棒は1.5x2mmのヒノキ棒、ほかは1.5x2mmのバルサです。

左右2枚を組み立てました。なお、刻印のある面を胴体内面にします。
  

胴体後部に水平尾翼の台を接着しました。
  

胴体の断面を太鼓腹にするために、真ん中にバルサ棒を取り付けました。なお、内面か外面かちゃんと確認しないと大変です。

原寸図面の上で胴枠を組み立てました。
  

操縦席の天井は主翼中央として設計しました。これも原寸図面の上で組み立てました。      

ところが設計ミスが発覚! 左側の丸穴はカンザシの穴ですが、枠と干渉しています。設計時に枠とかんざしを間違えたようです。

そのほかに右側の枠の設計も間違えていました。胴体側と高さが合っていません。これはサンディングしました。

調子に乗って胴体の組み立てを進めすぎました。プスモスの胴体は真ん中で折れ曲がっているのが特徴です。

ここですね。組立前に側板に水を付けて曲げています。
  

胴枠のF3には主翼固定のダウエルを受ける穴がありますが、補強のためプラパイプを埋め込んでいます。

ウイングボルトの受け部品B7の内側には、ウイングボルトを受けるためにベニヤを貼っています。

インパネに当たるF2は、ほぞ組みがないため寸法をあたって位置決めしました。F1との間に背骨を入れてあります。

プランク材を曲げ癖を付けてから貼りました。現物合わせで微調整しています。その後、操縦席の窓枠(斜めの棒)を貼りました。

脚のピアノ線を受ける部品を胴体に組みつけました。ここはバッテリーハッチの下になりますので、胴体側板にピッタリ合うように埋め込みます。

バッテリーハッチを組み立てました。
  

上の写真ではコーナーに隙間が空いていますが、3mmバルサを埋めてR形状にサンディングしました。

モーターの組み込みはかなりアクロバットです。アンプを付けたうえでアンプをF1の穴から胴体に差し込んでからモーターマウントをF1にねじ止めします。

カウリングは3mmバルサを3枚貼り合わせています。モーターの高さとカウリングの高さを揃えたら機首に仮止めしてサンディングします。

サンディングが終了しました。エアインテークの穴がいまいちカッコ悪いです。コーナーをもっと丸くすればよかった。

ここで、設計から漏れていた窓枠を追加しました。
  

ダウエル受けの部分がどうも弱そうに見えたのでベニヤを貼って補強しました。もっときちんとすべきだったかなぁ?

胴体側板のほぞ組みの部分が焦げが目立つので、バルサで蓋をしました。
  

主翼中央部のウイングボルト受けに補強のベニヤを追加しました。また、ダウエルのカーボン棒を取り付けました。

尾翼を組み立てました。まず水平尾翼。
  

続いて垂直尾翼。
  
主翼は図面の上で組み立てます。翼端材W8、W9、W10を組立、スパーW2と後縁材W3にリブを取り付け、後縁材だけ接着します。
図面から翼を取り外し、前縁材W1を丁寧に取り付けます。かなり注意しないときちんと嵌まらなくて歪みの元です。

翼の根元だけプランクします。P1と書いたパーツ以外は後で追加したもの。リブのガイドの役目もあります。

カンザシの穴に補強のベニヤを接着しました。
  

中央翼を使って現物合わせで根元のリブR1とR2を接着します。
  

エルロンとフラップを組立て。
  

ストラットの受け部品を接着しました。
  

ここまでくれば組み立ててみたくなります。うん、カッコいい!
  

フィルムがきれいに貼れるように補助リブをいくつか取り付けました。
  

翼端部分にも同様に補助リブを取り付けました。
  

きれいな翼型になるように前縁や後縁を整形しました。
  

尾翼も後縁を薄く、前縁は丸くなるように整形しました。
  

脚は0.8mmピアノ線で作りました。図面に合わせて成形し、胴体の上で現物合わせで半田付けします。

歪みもなく出来上がりました。このように前後のピアノ線を半田付けすれば、0.8mmでも強度は十分です。

ストラットを組み立てました。三角頂点の取り付けの部品は0.3mmのアルミ板です。糸で縛って瞬間を流せばガッチリつきます。

胴体側の受けは1.2mmベニヤを写真のように取り付けました。
  

小さなパーツですが、スピンナーを作りました。本体はバルサを積層して、中にM5のプラナットを埋め込んでいます。

タイヤを作りました。ホイールはバルサとベニヤを貼り合わせ、タイヤ本体は5mmウレタンスポンジを貼り合わせています。

脚のストラットは1.5mmバルサです。右側に脚の軸に取り付ける銅線の輪、左は窓枠に虫ピンで固定します。どちらも糸で縛って補強してます。

こんな具合に取り付けます。脚には接着しないつもりです。
  

以上で木地完になりました。モーター、アンプ込みで49gでした。
  

後ろ姿もカッコいいですよね。
  
       



カラーデザインは翼がシルバー、胴体はカブイエローです。本当はカブイエローよりも純色に近いですが手持ちの関係です。
ストラットは見やすくするため表示していませんが、黒です。

カウリングのふくらみです。1mmバルサを曲げて作りました。もう少し薄く仕上げればよかった。(特に胴体との段差)

いつも翼端を絞り込む部分が皴になるので、今回は絞る部分の角度に合わせて貼ってみました。少しは良くできたと思います。

以上でプスモス100は完成しました。
  
 反省点
良かったこと
(1)主翼根元の複雑な形状が表現できました。
(2)透明窓を透明フィルムで貼るという技がうまくできました。
(3)軽量にできたのでラダーを装備できました。
(4)無調整で重心がピッタリ合いました。

悪かったこと
(1)銀色のフィルムはうまく貼れません。皴が多いです。
(2)リンケージのガタというか、強度不足です。特にエルロン。
(3)脚のストラットにショックが無いので壊れないか心配。