スタント機がなくなってからずいぶん経ちました。スタント機は今まで何度か挑戦してはうまく設計できず挫折を繰り返しています。何度目か忘れましたが3度目の正直でうまくできると良いのですが。 参考にした機体はBINGO、STAGE、APOLLO、SERENAと色々です。サイズは自作に手ごろな25クラスです。 |
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スペック 翼幅 125cm 全長 121cm 飛行重量 1620g モーター EMAX GT2826-05 プロペラ APC 12x6E バッテリー 4セル3300mAh フルハイで48A流れました。その時のバッテリー電圧は15.2Vでした。 |
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飛行記録 |
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2024年2月18日 初飛行しました。天候晴れ、風は南で弱風。 重心位置は前ではないかと心配していましたが、やっぱり前でした。1回目の飛行はエレベータトリムを合わせる間がないほど頭を下げます。かなりのスピードで飛行し、とても調整飛行できる状況ではないので、数回上空旋回したところで降ろしました。 ラダーに、たぶん12,3gの重りを貼って、重心位置を1cm程うしろにしました。2回目の飛行は何とかトリムを合わせて水平飛行ができましたが、背面にすれば頭を下げますからまだ重心が前です。ループをやってみましたが、思ったほどパワー感がありません。この辺は最近飛ばしてなかったので間隔のずれかもしれません。 周回飛行を繰り返していると、エレベータトリムがズレていくような変な感覚がありました。これも飛ばしなれないためでしょうか? 重心がズレたままなので十分な評価はできませんでしたが、無事帰還したので初飛行成功とします。家に帰ってからさらに重りを追加して、重心位置は前縁付け根から110mmにしました。次回の飛行が楽しみです。 |
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製作記 |
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設計が済めばレーザーカットですが、久しぶりの25サイズは非常に大きく感じます。大きいデータだと1枚で2時間かかりました。 |
バルサやベニヤは大量に使います。1.5mm 10cmx91cmが10枚とか2mmが11枚とか。ご覧のようになりました。 |
機体が大きいので胴体側板は4枚張り合わせになってしまいました。 |
機首は補強のため2枚張り合わせします。タイトボンドを塗り広げて貼りますが、歪みますので、強く押さえつけて固定します。 |
水平尾翼の穴の補強を接着します。胴体後部のプランクの補助部品(5mmストリップ)は胴枠を位置決めにして接着します。 |
側板のほぞを設計ミスしたので修正しました。小さな部品はカウリングを取り付けるためのベニヤ部品です。 |
機首は少し絞り込んでいるので、曲げやすいように半分だけ(2mmバルサ1枚分)切れ目を入れました。 |
胴枠は主に2.4mmベニヤですが、強度が必要なF1(防火壁)だけ3mmベニヤ2枚重ねです。 |
胴体後ろのキールです。2mmバルサと3mmバルサの貼り合わせですが、2mmバルサには胴枠の位置決めの穴があります。 |
胴体をセロテープで止めて仮組しました。歪を見て大丈夫なら接着します。とりあえず中粘度の瞬間ですが、必要な所にはあとで補強を入れます。 |
バッテリートレーは、機首の絞り込みの曲がり具合の基準になるとともに、胴体の歪み防止にも役立っています。 |
メインギヤの取付台を組み立てます。強度が必要なのでエポキシを使いました。 |
防火壁F1の補強のため、ヒノキ三角材をエポキシで接着しました。写真は下面ですが、バッテリートレーの上面にも補強を入れました。 |
メインギヤの取付台もヒノキ三角材で補強しました。 |
キャノピーハッチの開口部の補強を取り付けました。ハッチ固定用のマグネットを埋め込んであります。 |
前後しましたが、胴体のキールは胴枠の形状と滑らかにつながるように、組立前に削っておきます。 |
胴体下面のななめ部分のプランクをします。2mmバルサのストリップが沢山あるので貼り合わせて使いました。 |
胴体後ろのななめ部分は2mmバルサ1枚です。2mmバルサのストリップから切り出して使いました。 |
接着面が曲がりやすいので注意して接着します。斜めの角度が変化していますが、これは一定角度で作ればよかった。 |
蓋をする前に、機首の切れ目にエポキシを擦りこみました。 |
当初の設計では、脚の取り付けのため蓋を独立させる予定でしたが、蓋が弱々しかったので、4mmバルサ1枚にしました。 |
胴体下面の一番うしろには尾輪が付きますが、ここも2mmバルサ1枚では強度に不安があったので3mmバルサを埋め込みました。 |
その上で2mmバルサをプランクしました。寸法を間違えていたのでちょっと修正してあります。 |
キャノピーハッチを組み立てました。途中経過の写真がありません。斜めのヒノキ棒はねじれ剛性が足りなかったので追加しました。 |
裏面にはマグネット吸着用に画びょうが埋め込まれています。 |
カウリングを組み立てます。初めにベニヤの枠を組み立てますが、歪みやすいのでスコヤなど使って確認しながら組み立てました。 |
側板だけは2mmバルサを使います。コーナー部分だけはサンディングするため2枚重ねにしました。 |
側板以外は軽量な4mmバルサを甲板張りしていきます。曲げのきついところは大胆に折ってしまいました。 |
隙間を微調整しながら板を貼っていきます。隙間が生じたらスライスしたバルサを埋めていきました。 |
機首ブロックを貼り合わせます。 |
カウリングを取り付けるパーツです。タイトボンドを付けて仮止めしたら、カウリングを取り付けて固着するのを待ちます。 |
カウリングのサンディングしました。かなりガシガシ削っていきます。いろんな方向から確認して滑らかなカーブを描くようにします。 |
胴体後ろのプランク板は、75mm塩ビパイプに巻き付けて癖を付けました。作業手順としては底板を接着前が良かったと思います。 |
ウイングボルトの台です。3mmバルサ2枚と3mmベニヤ1枚で構成されています。M4の爪付きナットを埋め込んでいます。 |
尾翼を組み立てます。初めに水平安定板から。基準となる面を出したら、あとは溝にパーツをはめ込んでいきます。 |
リブは凸凹しないように平面に注意します。 |
エレベータも組み立てます。なお、エレベータは3mmバルサ2枚重ねです。 |
水平安定板はフルプランクします。エレベータは後縁を1mmまで薄く削りました。(なんちゃって翼型) |
垂直安定板も各パーツを組み立てます。 |
垂直安定板もフルプランクします。ラダーの組み立ては3mmバルサ2枚重ねです。ラダーもなんちゃって翼型に削ります。 |
尾輪を取り付ける台です。3mmバルサを5枚張り合わせ、尾輪の取付ねじのために2.4mmベニヤを貼っています。 |
胴体への取り付けは、写真では見えませんが、ダボを入れて補強しています。 |
主翼の製作を開始します。初めにメインスパーに3x5mmヒノキ棒を接着しました。 |
リブとスパーを仮組し、リブの後端の並びとリブが直角になるように後退角を決めました。 |
なお、リブがねじれないように、スパーの下に補助スパーを仮止めしています。 |
ウイングボルト周りはバルサを詰めますが、たまたま大きなエルロン材を持っていましたので流用しました。 |
前縁材、かんざしのスパー、エルロンのスパー、サーボトレーなどを接着しました。 |
写真が悪くてすみません。エルロンホーンの位置にスクラップを詰めて、スパーのサンディングしました。 |
後縁にプランクしました。また、後縁材として3x5mmバルサを接着し、後縁厚さ2mmまでサンディングしました。 |
メインスパーとかんざしスパーにウエブ材を接着しました。本当はバルサの目は縦方向が正しいと思いますがうっかりしました。 |
サーボリードを通す紙筒を取り付けました。画用紙を愛用しています。 |
前縁材を、リブに沿うようにサンディングしました。リブを削らないようにリブに養生テープを貼っています。 |
プランク材は1.5mmバルサです。一部大きいので2枚貼り合わせています。 |
プランクはすべてタイトボンドで接着しました。特に前縁のカーブがきついのでテープを沢山貼って、雑誌を重石にして接着しました。 |
翼端ブロックを貼り合わせました。 |
翼端ブロックを接着し、翼型のカーブに沿うようにサンディングしました。 |
エルロンを切り出します。切り出し位置は3mmの隙間がありますので、図面を元にプランクに目印を付けてカッターを入れればOK。 |
切り出した後は、バリをきれいにサンディングします。 |
エルロンはヒンジ部分に3mmバルサを貼り、楔型にサンディングします。側面に2mmバルサを貼って隙間の調整とします。 |
出来上がりはこんな感じ。 |
かんざしを挿してたっぷりのエポキシを塗って左右を結合しますが、上面のメインスパーが平面になるように軽い上反角を付けました。 |
ベリーパンを組み立てました。この後ななめ部分をスクラップバルサで貼ります。 |
ウイングボルトを取り付けました。 |
ベリーパンが完成し、主翼に取り付けました。高さが少し足りなかったのでスクラップバルサを貼って調整しました。 |
最近はスパッツも手に入らなくなりました。そこでバルサとベニヤで作りました。軽量化のため内部も穴あけしています。 |
サンディングを済ませてみると、後が細すぎたのでバルサを追加しています。 もちろん内部は穴あきです。 |
キャノピーの型を作ります。初めに枠を作り、枠に沿って10mmバルサ棒を貼っていきます。これはバルサを倹約するためです。 |
バルサ棒を貼り終わったら粗削りと仕上げのサンディングします。 |
型は補強と寸法の余裕のために前後面と底面に5mmバルサを貼りました。また貼り合わせの隙間や木目を消すためにパテを塗っています。 |
仕上げにプラモ用のサフェーサーを塗って「一人で出来るもん」でギューッと整形します。材料は0.4mm塩ビです。 |
今回は塩ビにサフェーサーがこびりついて、型から剥がすのが大変でした。いつもはこんなことないんですけどね。 |
サフェーサーをアルコールで剥がして、きれいに整形すればキャノピー完成です。以上で生地完成になりました。 |
カラーデザイン おもて面です。どこかで見たようなデザインですね。 |
裏面です。 |
側面です。 |
スタント機は非常に複雑なデザインが多く、それに見慣れていると簡単な直線デザインがすごく寂しく見えます。 しかし、とてもメーカー製のような複雑なデザインはやってられませんので、精いっぱい努力した結果です。 |
フィルム貼りの途中は省略して、完成しました。正確にはパイロット人形がまだですけどね。 |
何だか、この後ろ姿がカッコいいんですよね。胴体のボリュームと主翼のテーパーがマッチしてるみたいです。 |
真横から見た姿も良いと思います。 |
キャノピー内のメカ積みの様子です。重心が前のような気がしますので、バッテリーを出来るだけうしろに積んでみました。 |
背面のカラーリングは目立ちやすいように大きなストライプにしました。昔のアクロ機によく見られたデザインですね。 |
以上でセレナーデは完成しました。 反省点 良かったこと (1)ずいぶん悩んだ甲斐あって、良いスタイルになったと思います。 (2)エルロンの切り出し方式は、別に組み立てるよりきれいにできました。 (3)キャノピーの成形がうまく行きました。 悪かったこと (1)設計ミスが多く、修正が増えました。特にレーザーデータの展開ミス。 (2)機首下面の修正を忘れてフィルムを貼ってしまいました。 (3)主翼は全面プランクが良かったと思います。フィルム貼りで苦労しました。 |